ECサイトとは?ネットショップの基本中の基本をおさらい

これからネット通販をしていこうと思い立ち、ネットショップについていろいろ調べている人もいると思う。今まで全く別の業界にいた方は「ECって何?」や「ネットショップってどうやったらできるの」など、分からないことがいっぱいあるのではないだろうか。

不安を抱えたままではいけないので、まずはECサイトやネットショップについて、基本中の基本を学んでから、徐々にステップアップしてさまざまなノウハウを覚えていこう。

 

ECサイトとは

まずECという言葉は「electronic commerce(エレクトロニックコマース)」の頭文字をとった言葉であり、日本語に訳すと「電子商取引」になる。インターネット上で商取引を行うので、電子商取引というわけだ。

ECではなく「eコマース(イーコマース)」と呼ばれることもあり、文字で表記される場合は「e」が小文字になるのが一般的。どちらも意味は同じ。

そしてECサイトとは、電子商取引を行うサイトであり、通販サイトのことを表す言葉である。

 

ECサイトとネットショップは同じ?

通販サイトのことをネットショップと呼ぶこともあるが、ネットショップとECサイトは同じものを指す言葉だ。どちらを使ってもよい。その他にもオンラインショップと呼ぶこともあるが、意味するものは全て同じである。

 

ECの始まりはいつ?

日本でECが始まったのは1990年代中頃のこと。当時は今のようにECサイトが乱立しているわけではなく、数えるほどしかなかった。ちなみに今では誰もが知る電子モールとして成長した、楽天市場が生まれたのは1997年のことである。

何千年と続いてきた現実社会の商取引と比べて、電子商取引は誕生してから20年程しか経過していない、新興市場といえる。

 

EC市場は今後も伸びていくのか

2015年に経済産業省が公表した、2014年のB to CのEC市場規模は前年比14.6%増の12.8兆円であり、右肩上がりに成長している。さらに野村総研は2021年には、25.6兆円にまでEC市場が拡大することを予測している。

今後もさらに成長が期待できる市場であることに間違いはない。

 

お客様は誰?

ネットショップというとB to C型(企業対個人)の商売だと思いがちだが、B to B型(企業対企業)の通販も分類としてはECとして扱われる。例えばオフィス用品の通販などはB to B型ECサイトにあたる。

さらに近年ではC to C型(個人対個人)のECサイトも増えてきている。ハンドマーケットプレイスのminneや、フリマアプリのメルカリなどがこれに該当する。ちなみにC to C型通販は消費税が発生しないという特徴がある。

 

商材はなに?

今の時代はネット通販で買えないものはない、というぐらいネットショップが溢れている。法律で禁止されていないものなら、ネットショップで販売することができる。ただし食品や動物など、一部の商材では免許や許可を取得しておく必要がある。詳細は「ネットショップの開業前に取得したい免許や許可の届け出」を確認してほしい。

また海外向けにネット通販を行う場合、国によって配送が禁止されている商材があるので、注意してほしい。例えばアメリカでは牛肉が輸入禁止となっているため、送付したとしても届くことはない。

その他にも近年では商材は形あるものに限らず、データやスキルを販売することもある。
※「売る物がなければデータやスキルを商材として販売しよう」参照

 

資格は必要なの?

上の項で紹介した、一部の商材に対する免許や届け出を提出していれば、基本的にネットショップを営む上での資格は必要ない。ただし、ネットショップ運営者を対象にした民間資格に、ネットショップ実務士やネットショップマスター資格などがある。

資格を持っていたからどうってことはないが、EC企業への転職や就職には有利に働くだろう。ネットショップの資格は「ネットショップ運営者なら取得しておきたい資格や検定3つ」の記事を確認してほしい。

 

ネットショップの立ち上げについて

ネットショップを立ち上げようと思っても、まずは基本的な知識を身につけておかないと、事業計画も立てられないだろう。立ち上げの基本ついて、ご説明していく。

 

ネットショップのタイプには3種類

ネットショップのタイプには、以下に挙げるような3つのタイプがある。

  • オリジナルのショップを一から構築する(EC-CUBEのようなオープンソースや、独自システムなど)
  • ASPと呼ばれる高機能なシステムを月額費用を払いレンタルする(カラーミーショップやショップサーブなど)
  • モール系に出店する(楽天市場やamazonなど)

今ではASPなどのショップシステムが高機能になってきたことから、制作会社にECサイトの構築を依頼するよりも、ショップ開業サービスを利用するのが一般的だ。

ショップサービスについては「ネットショップ開業サービスを徹底比較!無料系からモール系まで」の記事を参考にしてほしい。

 

立ち上げ費用について

Yahoo!ショッピングやBASEのような無料でネットショップを開業できるサービスが登場したことにより、極端な話、予算0円でもネットショップの立ち上げが可能になった。ただし無料で開業できることはメリットばかりではなく、それなりの苦労ももちろんある。
※詳細は「無料開業サービスを使ってネットショップを始めることについて」を参照

また開業自体は無料でも、販売する商材がなければ商売はできない。在庫を用意するために、仕入れにかかる費用は必要になる。そのほか、開業後の生活費も確保しておきたいところ。詳細は「ネットショップの開業に必要な費用・用意しておきたい資金」を参考にしてほしい。

 

ネットショップの仕事について

「ネットショップは楽な仕事」という話を聞くことがあるかもしれないが、本業として本気で運営していくなら、全くそんなことはない。一人では全てのことに手が回らないほど忙しくなるのが現状だ。

商品ページの作りこみやイベント企画の立案、SEO対策にお客様サポート、さらに事業戦略まで練っていくとなると、とても一人ではこなせないほどの仕事量となる。運営の上手なショップオーナーは、誰がやっても変わらない仕事はアウトソーシングするなりして、効率よく業務をこなしている。

ネットショップの仕事については「ネットショップの仕事は何するの?ECサイトの業務内容について」を参考にしてほしい。

 

おわりに まずは基本を抑えよう

これからネットショップを始めようとお考えなら、今回ご説明した事項を、まずは頭に入れておくとよい。こうしたECの基本をしっかりと理解することで、その後の販売戦略にも幅が生まれる。

ネットショップの開業や運用についてもう少し具体的に学びたいなら「ネットショップの開業・始め方!失敗しないための運用」の記事を参考にしてほしい。


【著者からの一言】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

当記事は2016年ごろ、私がECサイトのコンサル経営をしていた時期にまとめたノウハウ集だ。そのため外部サイトへのリンクが切れていたり、Googleや各種ASPなどの外部システムの仕様変更などで状況が変わっている可能性があることだけは了承してくれ!

ただ商いの本質は変わることはない。ネットショップ運営でお困りの経営者や担当者なら、当サイトの記事も必ず役に立つはずだ。全てのEC関係者に幸あれ。検討を祈る!