2000年代後半から爆発的に普及したSNS。正式名称は「ソーシャル・ネットワーキング・スペース」。
それぞれの頭文字を取って「S・N・S」というわけです。
皆さんも日常的にSNSを使用されているのではないでしょうか。ネットショップにおいてもSNS運用は大事な役割を担うようになってきました。
SNSが優れている部分
このSNSは何が優れているかというと、誰でも簡単に情報発信ができるという点と、極めて高い情報拡散力というところ。
情報発信というと今までは大手メディア企業が担ってきたものですが、今や一個人でも情報発信ができる時代。ときには個人が発信した情報が、社会現象を巻き起こすということもある。テレビやラジオなどでもSNSの情報を取り上げるようになってきました。
そして情報拡散力という面では、今までは口語伝達による「口コミ」が一般的でしたが、SNSによる拡散はそのスピードも力も圧倒的に優れている。
そのためニュース発信のメディアサイトではSNSボタンが必ずといってよいほど設置されている。しかしSNSボタンはニュースサイトしか使用できないということはありません。
ECサイトでもメディア化することで、SNSの恩恵にあずかることができるのだ。それもSNSは基本無料で使用できるので、使わないわけにはいきません。
ということで、無料で使える販促に効果的な6つのSNSをご紹介しておこう。
販促に使える6つの無料SNS
SNSの王道といってもよいFacebook。若者のFacebook離れという言葉もあるが、現状において最も効果の高いSNSであることは間違いない。なにはともあれ、まずはFacebookのいいね・シェアボタンの設置は必須だ。
Facebookの詳細については、こちらの記事「ECサイトでもFacebookページを運用してファンを増やそう」も参考にしてほしい。
いいねの数はサイトの信用度合いに
ショップのファンが増えれば増えるほど、多くのユーザーから「いいね」をいただき、ライクボックスを設置することで何名のユーザーから「いいね」されているかを可視化することができる。
初めて利用するショップでは、そのいいね数を信用度合いの参考基準値にしている方も多いのではないだろうか。
ともだちは影響力が強い
ユーザー同士のつながりは承認制のため、基本は親密な間柄の友人・知人だけが「ともだち」になるので、いいねの影響力は結構高い。見ず知らずの人が「いいね」をしているよりも、友人が「いいね」している方が興味湧きますよね。
ページ運用は店舗の裏側ストーリーを発信
Facebookページを作って運用している企業も非常に多い。
ページ運用では商品の説明をするだけではなく、店舗の裏側ストーリーを発信することで、ファンを楽しませることができる。
しかし、発信した内容は「いいね」しているユーザーのタイムラインに表示されますので、一日に5回も6回も薄っぺらい内容の投稿を繰り返すというのは得策ではない。あくまでページに投稿する内容は、ファンが知って喜んでくれる情報ということを心がけよう。
SNSの中でも気軽に情報発信ができるTwitter。Facebookとは対照的に、承認制ではないため誰でも気軽にフォローすることができる。そのため有名芸能人では何百万とフォロワーがついていたりすることも。
Twitterの詳細については、こちらの記事「Twitterを販促ツールとして上手に活用していく8つのポイント」も参考にしてほしい。
拡散力の強さは一番
Twitterは拡散力がとてもすさまじい。
よくアルバイト店員が勤務中の悪ふざけをTwitterに投稿して、社会問題にも発展していますよね。有名人でもない一個人の発信が、大企業の信用を揺るがしてしまうほどの力を持っている。
ですから悪い方向ではなく、良い方向に運用していけば、ネットショップの販促としても非常に効果の期待できるSNSとなってくれることだろう。
つぶやきはこまめに
Twitterはその気軽さゆえ、常にタイムライン上はさまざまなつぶやきで溢れている。そのため1日に1つぶやきしかしなければ、どんどん他のつぶやきに埋もれていってしまう。
人の目につくには、つぶやきペースはできるだけ多くすることが大切だ。
Google+
ウェブ関係の事業者であれば、王様と呼んでもよいGoogleが運営するSNSがGoogle+(グーグルプラス)。省略して「ググタス」と呼ばれることもある。
Google+はFacebookとTwitterの中間のような立ち位置で、それぞれの良い機能をとったハイブリット型とも言われている。(それがゆえに、ハマりづらいSNSとなっているのかもしれないが…)
でも実際、そこまで使用している人はあまり多くない…使用しているのはウェブにどっぷりつかっている人が多いのではないだろうか…
それだったらいらないじゃん! と思うかもしれないが、Google+はグーグルが運営しているだけにSEOとも相性がよいと言われていたりで、とりあえずはアカウント作成しようという程度でしょうか。
LINE
日本人なら非常に多くの人が使っているLINE。スタンプが可愛くて、LINEが登場してからEメールの使用頻度が圧倒的に下がりました。
そんなLINEにも「LINE@アカウント」と呼ばれる、企業専用のアカウントを取得する機能がある。
LINEは親しい間柄で使用するチャットツールですので、企業アカウントもまさにお友達感覚で運用ができる。新商品情報や人気商品の入荷情報などを発信しても効果的。
LINEならではの特徴を活かして、ゲリラ的にセールを行うのも面白い手法かもしれない。
写真をベースにしたSNSといえばInstagram(インスタグラム)。
FacebookやTwitterに次ぐ、次世代の販促用SNSツールとして非常に注目を集めている。
ネットショップの販促用としても相性が良いので、アカウントを取得しておくとよい。
インスタグラムの詳細については、こちらの記事「インスタグラムを集客ツールとして利用するECサイト急増中」も参考にしてほしい。
雑貨やアパレル関連は特に相性がよい
雑貨店であれば、スタッフがお店の商品を使って、素敵なライフスタイルを送っているシーンをアップしていくのがおすすめ。例えばメイソンジャーを使ってジャーサラダを食べているランチ風景だったり、パーティグッズを使用して誕生日会を開催した一コマだったり。
写真データはインスタグラム上でお洒落に加工できますので、ライフスタイル系を提案するショップにとっては、効果的にご利用いただけるSNSだ。
その他にもクラフト系ショップであれば、製作過程の様子を掲載したり、作り手の紹介をしてもよいだろう。
商品の外観はショップの商品ページを確認すれば分かるので、ちょっと違う目線での写真をアップしていくようにしよう。
Youtube
気になった商品があるときに、Youtubeを使って動画でものを確認してから購入するという方も増えてきた。
ネットショップというと写真のような静止画が当たり前でしたが、売れるショップは動画も効果的に利用しているのだ。
やはり画像だけでは商品の細部まで伝わりにくいもの。ですが動画を利用した商品紹介であれば、さまざまな角度から撮影できますし、使い方が複雑な商品であれば、実際の使用の様子を動画でお伝えすることもできる。
もうちょっと工夫すると、ジャパネットタカタのように、テレビショッピングのような販売方法も可能だ。工夫次第では実に多くの見せ方ができる動画は、これからのネット通販の主軸となっていくかもしれない。
こちらの「Youtube × ECサイト 動画を利用したビデオコマースの幕開け」の記事も参考にしてほしい。
それにYoutubeであれば、広告収入を得ることができるのも嬉しいポイント。
おわりに
以上6つのSNSをご紹介してきましたが、SNS運用で最も大切なことは継続して続けること。
よくFacebookのライクボックスは設置しているけど、投稿内容を見たら全然更新していないというサイトありませんか。
せっかく無料で使える集客・販促ツールなのですから、SNSはフル活用していくべきである。
何事も、すぐに効果は出ないかもしれませんが、コツコツと続けていれば、絶対に効果が出てくる。
当サイトのEC型メディア制作でも、Facebook、Twitter、Google+、Instagram、Pinterest、YouTubeの計6種類のSNS連携に対応している。
これからの時代、他ショップとの差をつけるためにも、SNSを上手に運用していこう。SNSの上手な運用については「ユーザーに愛されるソーシャルメディア運用をする6つのコツ」の記事を参考に。
【著者からの一言】
鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-
当記事は2016年ごろ、私がECサイトのコンサル経営をしていた時期にまとめたノウハウ集だ。そのため外部サイトへのリンクが切れていたり、Googleや各種ASPなどの外部システムの仕様変更などで状況が変わっている可能性があることだけは了承してくれ!
ただ商いの本質は変わることはない。ネットショップ運営でお困りの経営者や担当者なら、当サイトの記事も必ず役に立つはずだ。全てのEC関係者に幸あれ。検討を祈る!