ネットショップ運営の手を抜くためのフリー写真素材サイト集

ネットショップの業務の中には、キャンペーンやイベントを実施するために新規で特集ページを起こしたり、広告バナーを出稿するためにバナー画像を用意したりと、デザイン的な仕事もある。

しかしいちいちイラストを制作したり、イメージ写真を撮影しに行ったりするのは、中小規模のECサイトではマンパワー的余裕もないだろうし、スタッフに十分なスキルがあるとも限らない。そうしたときに重宝するのが、商用利用OKで無料で使うことのできる素材サイトである。

今回はショップ運営の手を抜きたいときに利用したい、無料写真素材を配布しているサイトをご紹介していく。

 

無料写真素材サイト

足成(あしなり)

http://www.ashinari.com/

足成は老舗の写真素材サイト。会員登録も必要なくクレジット表記も不要。

ダウンロード可能な写真の枚数は2016年4月時点で圧巻の75,550枚。これだけの枚数が揃えられていれば、川や森などの自然を撮影した写真から、人工的建造物まで、あらゆるものが見つかるだろう。さらにフリー素材ではなかなか見つからない人物写真も、男女ともに充実している。

ただし掲載の写真はアマチュアカメラマンが撮影したものであり、写真の質は高いものから低いものまでばらばら。

 

写真AC

http://www.photo-ac.com/

写真ACも無料とは思えないほどストック数が多く、困った時には助かるサイトだ。ただし難点がいくつかある。

まずは会員登録をしなければ利用できず、会員登録をすると毎日メールマガジンが配信されてくる。そしてもう一つ、無料会員はダウンロードできる写真に限りがあるということ。以前は無料でも取り放題だったのだが、有料会員プランができてからは、その差別化からか無料会員は1日のダウンロード数やダウンロードできるファイルのサイズに制限がある。

日本のサイトでありながら、外国人の写真画像も豊富で、越境EC事業者なら効果的に利用できるのではないだろうか。

 

ぱくたそ

https://www.pakutaso.com/

画像のストック枚数は8331枚と、それほど多いわけではないが、アイキャッチ用のネタ画像としてブロガーを中心に人気を博しているぱくたそ。時事ネタを利用したユニークな写真画像が多数あり、インパクト重視のバナー画像を制作する際には重宝する。

ネタ画像ばかりが注目を集めがちな”ぱくたそ”だが、その他の画像のクオリティは非常に高い。無料素材として配布する写真は、何枚も撮影した中から、厳選した1枚を採用しているそうだ。どの写真もまるでプロが撮影したかのようなハイクオリティ。

 

フード・フォト

https://food.foto.ne.jp/

食品、食材を扱うネットショップならきっと役立つ、食材系フリー写真素材のフードフォト。ユーザー登録不要・クレジット表記不要で自由に使える。

フルーツや野菜などの素材系から、パスタやサラダなどの調理後の様子、コーヒーやワインなどの飲み物から食器の写真まで、食にまつわるさまざまな写真が取り揃えられている。

 

BEIZ Graphics

http://www.beiz.jp/

とにかく写真が美しいBEIZ Graphics。空や海、山などの風景写真から、和風素材に使える写真まで。特に桜や紅葉などの写真は季節ごとのイベントを企画するときに使える。またテクスチャ系画像も豊富なので、バナー制作時にも助かる画像サイト。

 

MIKA☆RIKA

http://mika-rika-free.jp/

フリー素材アイドルとして活躍しているMIKAさんとRIKAさん。彼女たちの写真を自由に使えるこちらのサイト。日常を切り取ったような写真から、ビジネス用で使えるものまで、女性モデルを前面に出したいときには使える。

さらにユニークなのは、彼女たちの音声ファイルや手書きフォントまでフリー素材として配布しているところ。使い方次第では面白い見せ方ができそうだ。

 

GIRLY DROP(ガーリードロップ)

http://girlydrop.com/

女性向けECサイトを運営しているなら、こちらのGIRLY DROPは是非利用してほしい。とにかく女性に好まれる写真ばかりを揃えており、一言で表現するなら”お洒落“だ。写真がかもしだす雰囲気次第でサイトの印象ガラッと変わるので、どのような素材をチョイスするかは非常に重要なのだ。

すでに画像に加工が加えられているため、再加工することなくそのまま使用できるのも嬉しい。

 

ビジトリーフォト

http://busitry-photo.info/

人物写真に特化したビジリ―フォト。フォトストック数はそれほど多くはないが、人物写真を利用できる貴重なサイトである。利用にはユーザー登録が必要で、登録後は毎日メールマガジンが配信されてくる。

 

利用前にはサイトの規約を確認しよう

フリー素材と言っても、商用利用するにあたって、それぞれのサイトには独自のルールが設けられている。例えば公序良俗に反するサイトでの使用は不可だったり、クレジットの表記が必要になることもある。

ネットショップ運営者にとっても、無料素材の配布サイトには助けられることが多い。だからこそ感謝の意味も込めて、最低限のルールは守るべきである。利用する前には必ずサイトの利用規約を確認するようにしよう。

 

特に人物画像には要注意

人物画像を利用する場合には特に注意が必要になる。一番最初に紹介した足成では、写真内に人が写っていたとしても、その人が無料素材として使用されることを承諾していないケースもある。
※足成の場合は、使って大丈夫な人物画像には「モデルリリース取得済み」の記載がある。

また無料素材を架空スタッフの紹介用写真として、まるでその組織に所属しているかのように使うことは、多くのサイトで禁止している。人物写真には利用ルールが細かく決められているので、その部分もしっかりと確認してほしい。

 

おわりに 無料の写真素材は有効に使おう

何かと忙しいネットショップ運営において、業務の効率化のためにも無料素材を利用することは有効だ。フリー素材のサイト管理者には感謝の気持ちを忘れずに、しっかりと利用規約を守って、有り難く使っていこう。

その他のフリー素材については、以下の記事も参考にしてほしい。


【著者からの一言】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

当記事は2016年ごろ、私がECサイトのコンサル経営をしていた時期にまとめたノウハウ集だ。そのため外部サイトへのリンクが切れていたり、Googleや各種ASPなどの外部システムの仕様変更などで状況が変わっている可能性があることだけは了承してくれ!

ただ商いの本質は変わることはない。ネットショップ運営でお困りの経営者や担当者なら、当サイトの記事も必ず役に立つはずだ。全てのEC関係者に幸あれ。検討を祈る!