和ものを扱うECサイトに!和の雰囲気を演出するフリー素材

伝統工芸品や和柄アイテムなど、Made in JAPANなアイテムを扱っているECサイトなら、サイト全体を和のデザインに統一することで、一層雰囲気が出て商品の魅力も伝わりやすくなる。あえて違うテイストの素材を利用して、革新的なアイテムであることを強調する手法もあるが、やはり王道は商品テイストとサイトデザインをマッチさせること。

今回は和をコンセプトとしたネットショップを運営している方のために、商用利用OKの和のフリー素材をご紹介していく。

 

和風イラスト素材

wargo pattern

wargo pattern

和柄・イラスト・写真まで和に関する素材が多数掲載されているwargo pattern(ワーゴパターン)。株式会社和心という会社が運営しており、すべてプロのデザイナーによって作られた素材をフリー素材として提供している。

伝統的な模様から、ちょっぴりモダンな模様まで、きっとお気に入りの柄が見つかるはず。JPGファイルだけでなく、EPSファイルやAIファイルでもダウンロードできるため、後からイラストソフトを使って加工したい場合にも便利。

 

粋屋

粋屋

粋屋は日本の伝統文様や伝統色について紹介しているサイトだが、コンテンツの一部に伝統文様をダウンロードできるページがある。※対象ページはコチラ

商用利用は可能だが、事前にサイト管理者への連絡が必要になる。またダウンロードした素材を加工して販売するなど、直接利益を得るような利用はNGだ。

ダウンロードしたい素材をクリックすると、自動でzipファイルがダウンロードされ、解凍するとAIファイルやEPSファイルが入っている。

 

十五夜

十五夜

春夏秋冬、それぞれ季節ごとにモチーフとなる動植物のイラストから、市松や青海波のような伝統的な文様まで豊富に揃っている。カラーバリエーションも一つの素材に対して何種類か用意されているので、自分のサイトに一番マッチするものを選ぶことができる。

商用利用できるが、事前連絡とリンクが必要になる。

 

ましうし堂

ましうし堂

江戸時代や平安時代の人物画が美しい”ましうし堂”。特に御所車や源氏物語のイラストは他ではなかなか見つからないため、フリー素材としては貴重な存在。ダウンロード方法は右クリックの名前を付けて保存で大丈夫。

ただし無償提供は個人での利用に限られており、商用利用の場合、まずは管理者まで連絡が必須になる。

 

和の模様と柄素材102

和の模様と柄素材102

サイト名の通り102種類の和のテクスチャ素材を提供しているサイト。商用利用も特に問題ない。お目当ての画像を見つけ「download」のリンクをクリックすることで、JPGファイルがダウンロードされる。

 

CREST JAPAN

CREST JAPAN

家紋に特化した素材を配布しているCREST JAPAN。EPSファイルでのダウンロードが可能。283種類の家紋データが公開されている。ショップロゴには相性よく使えそうだ。

また国の歴史が浅いアメリカ人にとっては、日本の家紋は格好よく映るそうで、越境ECのサイトであれば家紋素材は効果的に使えるだろう。

 

和風写真素材

BEIZ Graphics

BEIZ Graphics

テクスチャ系素材も用意されているが、とにかく紅葉や桜といった自然や、社寺仏閣のような建造物まで、和を感じさせる写真素材が豊富にそろっている。さらにどれも美しく、フリー素材とは思えないほどのハイクオリティ。

ECサイトの背景画像として使用すると、ユーザーに与えるインパクトも大きくなること間違いない。

 

和風フォント

衡山毛筆フォント

衡山毛筆フォント

青柳衡山という書家の先生の書体が元になっている毛筆フォント。本格的な和のフォントであり、歴史や格式といったものを感じさせてくれる。漢字を含む13,000字が用意されており、改変も自由。

 

うつくし明朝体オールド

うつくし明朝体オールド

流れるように美しく、どこか涼しげな明朝体フォント。レトロな感じを演出しつつも、品の良さも損なっていない。
ECサイトでの利用なら商品のキャッチコピーで使えそうである。

 

お祭りフォント

お祭りフォント

賑やかさを演出し、特集企画などのイベントごとで使えそうなお祭りフォント。使用できる文字数は決して多くないが、そのインパクトは大きい。商用利用OKだが、事前に管理者への連絡が必要。

 

おわりに 和風素材で世界観を構築

素材選びはサイト全体の世界観をつくりあげるのに重要な役割を担っている。その世界観は商品をさらに魅力的なものに見せ、お客様の購入意欲を刺激してくれる。そして世界観にこだわればこだわるほどお客様の印象にも残りやすくなる。

もし和の要素を強調したいECサイトのデザインをお考えなら、今回ご紹介した素材を参考にしてほしい。さらにその他のフリー素材をお探しなら「ネットショップ運営に使えるジャンル別フリー素材サイト14選」も参考にしてほしい。


【著者からの一言】

profile

鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

当記事は2016年ごろ、私がECサイトのコンサル経営をしていた時期にまとめたノウハウ集だ。そのため外部サイトへのリンクが切れていたり、Googleや各種ASPなどの外部システムの仕様変更などで状況が変わっている可能性があることだけは了承してくれ!

ただ商いの本質は変わることはない。ネットショップ運営でお困りの経営者や担当者なら、当サイトの記事も必ず役に立つはずだ。全てのEC関係者に幸あれ。検討を祈る!